先日、11月7日に行われましたTanksAsia マスターシリーズ3日目の試合結果をお伝えいたします。
TanksAsia マスターシリーズ3日目 (試合結果)
[DN]Silly Ducks Revolution vs Insidious Gaming
Ashigaru_Musketeer [Captain]
VeyN
4lt
t4
LordKetchup
opelisk
tomotti
☆ 1本目:WIDEPARK(ワイドパーク)南
☆ 2本目:ENSK(エンスク)南
★ 3本目:HIMMELSDORF(ヒメルズドルフ)南
★ 4本目:RUINBERG(ルインベルク)南
★ 5本目:PROKHOROVKA(プロクホロフカ)北
マスターシリーズ、[DN]Silly Ducks Revolution(以下SDR)にとってはマスタートーナメント2戦目。
今回の対戦相手は、TanksAsiaシーズン1で2位の実力を持つ脅威のスナイパー集団『Insidious Gaming(以下ISG)』。シンガポールのマルチゲーミングチームです。
試合直前のマップピック、対戦相手であるISGは撃ち合いになることが予想される鉱山(MINES)をキック。
4lt「ワイドパークじゃない?」
その後、ISGはSDRが得意としているプロクホロフカ(PROKHOROVKA)をピック。SDR相手に高確率で選ばれるマップを自分たちが先に取ることによって、試合順および対策を取りやすい「南」を選択したかったからと思われます。
◆1戦目はWIDEPARK(ワイドパーク)南。
狙撃を得意とするISGが勢いに乗るためのマップと考えられました。
4lt「うわっ。」
opelisk「南キツイなぁ…。」
相手の進軍を予測して、布陣スタイルを検討するSDR。
4lt「真ん中には行きたくないですね。」
相手のTankPick(戦車選び)を見ながらの4lt選手を中心に相手の分析が続きますが、ワイドパークは、SDR全員が経験数が少ないマップ。今回の作戦については若干の戸惑いが伺われましたが、マップ経験豊富なopelisk選手が地形を解説し、作戦を組み立てます。
障害物と視線の通りが非常に微妙なマップであるため、時間ギリギリまでライン取りについての相談が行われていました。
相手が長距離狙撃での作戦を得意とするチームである以上、不用意に前に出ることは敗北を意味するこのマップ。
序盤の布陣の最中に、敵戦車から先制の一発を与えられてしまいます。
相手も「待ち」の布陣であるため、試合開始後も静かな緊張感が漂います。
そして残り時間約4分前。
Ashigaru_Musketeer「行くよ行くよ!」
opelisk「TDからTDからTDから!」
Ashigaru_Musketeer「押し切って押し切って押し切って!」
※TD:駆逐戦車(Tank Destroyer)
相手の視界と布陣を見切り、砲撃戦を開始!
敵戦車が視界に入ったその瞬時に相手のDPMを考え、優位を取りながら狙う戦車を即座に判断し指示が飛び交います。
Ashigaru_Musketeer「これはでかいよー!」
相手を上手く囲むことに成功したSDRは、最後の撃ち合いで圧勝。勝利を収めました。
試合終了後、キャスター(審判)に時間ギリギリまで動かなかったという「NegativeAction」の判断が下され「Warning」1ポイントをカウントされてしまいます。
ですが、これは動画をご覧になった皆様には何故そうならざるを得なかったかが理解できるかと思います。
◆続く2戦目、エンスク(ENSK)。
ISGが遠距離射撃を中心とした作戦を展開するだろうことを予測し、障害物を慎重に壊しながら布陣を開始するSDR。
注意深く相手を観察しますが、「待ち」であることは明白でした。
「待ち」の相手を上手く吊り上げる動きを取ろうとしますが、視界の取り合いで厳しい状況が続きます。
行くに行けない拮抗状態の中、にらみ合いから最終的に選択したのは、キャプチャー(占領)。
相手の視界の裏を取りながら、発見できた駆逐戦車(TD)に総攻撃を仕掛けますが、まさかの跳弾!
ですが包囲された戦車に逃げ場なし。厳しい砲撃戦と駆け引きの末にSDR、勝利を収めました。
◆3戦目の舞台は、ヒメルズドルフ(HIMMELSDORF)南。
ここで勝負を決めたいSDRが選んだ作戦はキャプチャー(占領)優先。
ラッシュではなく、マップ支配・視界をキープしながらの布陣となります。
4lt「いやでもまだ(試合)あるからな。」
Ashigaru_Musketeer「でも今のところカッコイイでしょ。」
4lt「確かにな。」
※カッコイイ=上手い具合に戦略が刺さり、気持ちよく勝てる状態です。
T1は今回キャプチャー係り。
相手が選んだ戦車をにらみつつ、4lt選手の細かい分析が光ります。
ターゲッターはキャプテンのAshigaru_Musketeer選手。コールと共に標的車両を一斉砲撃する作戦です。
全員から「行くぞ!」と声が掛かり、3戦目がスタート!
進軍を開始して直後、相手に視界を取られたかと思った途端に、建物をはさんだ大通りでの激しい砲撃戦が始まります。
ターゲットのフォーカスに留意しつつも、後ろからも敵戦車に囲まれたことで反射的に戦車を動かしてしまった車両との間のわずかな判断さが響きました。
体力のある戦車が味方を上手くカバーしながら、標的を定めて姿勢を立て直しますが、かなりのダメージを負ってしまい、撃破されてしまいます。
全滅は避けられたものの、敗退してしまいした。
ヒメルズドルフのこの敗退について、撃ち合いで負けたこと・撃ち合いでの車両位置についてはまだまだ練習が必要という反省が上がっていました。
◆4戦目、ルインベルク(RUINBERG)。
相手の戦車ピックに予想外の戦車が。
狙撃を得意とするISGチームの意外な選択に、SDRも引き締まります。
開始早々、T1戦車が素早く、砲撃の邪魔となるオブジェクトを片付け様子を伺います。
その直後、SDRの偵察が刺さり、相手は「街」での布陣を選択したことが判明。
市街戦での打ち合いに全員から「ナイス!」の声があがります。
優位に見えた戦いでしたが、その後の撃ち合いを不利と判断したSDRは殲滅ではなく、キャプチャー(占領)へ作戦を切り替えて移動。
ですがその刹那、ISGはキャプチャーを阻止するために全軍が対応に。
SDRは実況配信が盛り上がる見事な砲撃を決めましたが、再び全車両隊の撃ち合いとなり、手痛いダメージ交換に。
少数の戦車同士での砲撃戦へもつれ込みます。
相手の体力をギリギリまで削りますがトドメを刺しきれず。
SDR、最後の車両が倒されてしまいました。
◆運命を決める5戦目。
ISGがSDR封じのために選択したプロクホロフカ(PROKHOROVKA)が最後の舞台に。
今回の作戦は全軍が同じラインを移動することに。そして攻略する術を「森」へ見出します。
ですが相手はSDRの進軍経路を予測していた模様。即座に視界が奪われます。
T1車両をつぶし損ねたものの、SDRは再び全軍での移動を開始し布陣を整えます。現状、相手に有利な形である可能性がぬぐいきれません。
t4「しゃーないね。」
しばらく動けない時間が続きますが、不意に相手からの砲撃を受けてしまいます。
慎重に相手との距離を予測し、T1で測りながらの布陣が続きますが、視界を奪い奪われ、1発を撃てる貴重な距離と時間の勝負に。
相手のT32(重戦車)を狙った弾が跳弾。決めきれない砲撃戦が続くSDR。
キャプテンAshigaru_Musketeer選手の弾薬は残り1発に…!
自軍の弾は生き残った車両を合わせ残り12発。緊張感のある駆け引きが続きます。
車両が次々とダメージを受ける中、最後はチームのダメージディーラー、tomotti選手が倒され、SDRはここで敗退となってしまいました。
その後、試合戦績やダメージログから各人の動きの分析と反省会が行われました。
キャプチャーがないのが分かった時点で作戦を切り替えるべき、指示通りの戦車を狙い打つことができていなかったなど、各選手から積極的な意見が飛び交う中、「二度と同じことをしないことが目標」という4lt選手の言葉に全員が頷き、勝てるはずの試合を逃さないよう、次週のマスターリーグ・勝利への決意を新たにしました。
相手の研究・動画のピックアップを選手全員が積極的に行っているSDR。
この先もメンバー全員の勝利へのあくなき追求はまだまだ続きます!
次週のマスターリーグトーナメントは11月11日~15日にスケジューリングされる予定です。
次回試合を落とすと、レギュラーリーグへ降格してしまう[DN]Silly Ducks Revolution。
決意新たに望むこの戦い、ぜひ、応援ください!
- 配信情報はこちらからチェック
TANKSASIA-MASTERS ライブストリーミング - TanksAsia Masters Seasonとは…
- [DN]SDR、VeyN選手による日本語解説はこちら:TANKS ASIA SEASON2
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11月5日、マスターシリーズへの初戦レポートはこちらです。