今日本で一番熱いe-sportsシーンはなにか。それは・・・
『League of Legends Japan League 2015』
League of Legends Japan League 2015(以下LJL)は『League of Legends』の国内最大級のリーグ方式の大会で、現在6チームが参加しています。
このLJL、実は明日、3月14日(土)にSeason1のファイナルとなるRound10が開催され、その対戦カードは先日2月21日(土)に行われたRound5と同じチーム…つまり、DetonatioN RabbitFive vs DetonatioN FocusMeという、Season1のトップを賭けた兄弟対決が行われるのです!!
今回は、前回行われたRound5の兄弟対決を皆さんと一緒に振り返りたいと思います!
LJL Round5 DetonatioN RabbitFive vs DetonatioN FocusMe
この両チームは、Round4までの試合結果で、DetonatioN RabbitFiveがリーグ内1位、DetonatioN FocusMeが2位となっており、Round5の試合は激しいバトルが予想されました。
そんな絶好調の両チームについての説明から入っていきましょう。
DetonatioN RabbitFive
DetonatioN RabbitFive(DetRF)は過去全てのLJL ChallengerTournamentで優勝してきたチームです。しかし、リーグの入れ替え戦では、惜しいところでLJLへの参加を逃してきました。そして今シーズンからのLJL参加チーム枠の増加に伴い、運営から実力を評価され、満を持しての参加となりました。まさに運営期待の星と言っても過言ではないでしょう。
彼らはLJL2015Season1開幕から早4試合、参加チーム中DetFM以外のチーム全てと戦ってきましたが、未だ負けなし。そして今回闘う相手は、チームとして兄貴分のDetFM。波に乗っているDetRFはこの強敵を打ち破り、“俺らは日本最強だ”と雄叫びを上げることができるのでしょうか。
DetonatioN FocusMe
対してDetFMはLJL開幕から全シーズンに参加している国内屈指の強豪チーム。昨年のLJL2014では、リーグ開幕から様々な課題を乗り越え、優勝を手にしました。LJLが発足される前から、共に日本の競技シーンを盛り上げてきたチームRascal Jester(現CROOZ Rascal Jester)と、Ozone Rampage。今や日本のLeague of Legends界を牽引する存在となっています。
今回のDetRFとの試合で勝利すれば、ペナルティポイント以外のスコアでリーグ内同率1位に浮上することができます。DetFMは兄貴分として、そしてまた昨年の王者としての風格を示すことができるのか。
早速、あの日の試合の内容を振り返っていきましょう!
LJL2015 Round5 振り返り
まずは両チームのBanPickから見ていきたいと思います。
両チームとも敵に取られたくないチャンピオンを限られたBan枠のなかでしっかりと除外していきます。どのようなチャンピオンをPickするのか、また相手にPickさせるのか。DetFMとDetRFのアナリストである、Kazu選手とGkun氏の熱い心理戦が行われました。
チームDetRFのPickは、相手の行動を阻害する類のスキルを持ったチャンピオンで構成され、戦闘を仕掛けて優位を築こうと、いう意識が見られます。対してDetFM側は遠距離からダメージを一方的に出して嫌がらせをし、戦闘を避けつつマップコントロールを取ろうといった狙いの構成となりました。
序盤のレーニングはお互いにファームを確実にとっていこうという姿勢。お互いに安全な試合運びで順調な空気。まずFirstBloodを得たのはDetFMのADC、Yutapon選手。SupportのKazu選手がしっかりと相手の動きを予測し、捕まえることに成功。
その後数killをお互いに取り合いながら試合が進みます。
何度かレーニングで勝負を仕掛けようとDetRFが形を作ろうとしますが、DetFMはスキルをうまく避け、そのチャンスを作らせてはくれません。自分たちの望む形を作ることができないDetRFにとっては、辛い試合の展開となってしまいました。
最初のTurretを手に入れたのは、またしてもDetFM。DetFMのSupportであるKazu選手の度重なるRoam、またJunglerのAstarore選手のgankにより、耐久度の減っていたTopTurretが、ついに陥落。相手の圧力に押しつぶされながらも耐え忍んでいたDetRF側TopレーナーのMoyashi選手も、これには何も手出しができません。
お互いの装備がある程度揃ってきた中盤戦。
ここから、DetRF側としてはGroupをして集団戦に持ち込み、金銭差を縮めていきたいシーン。DetFMがDetRFのGroupを見ながらも今試合2回目のDragonを狩り始めていたところに、側面から仕掛けるのはDetRF。DetFMのBonziN選手が敵のフォーカスを受けますが、DetRFのMoyashi選手の素晴らしいスキルショットによって、DetFMのCarry陣は近づくことができません。
そのままDetRFはKazu選手も捉え、この集団戦で2killとDragonをとることに成功。DetFMとの差を縮める大きな成果を獲得し、まさに狙い通りの当たり方だったのではないでしょうか。
しかし、オブジェクトの優位を持っているのは、依然としてDetFM。更に相手の隙を見て、Midに集合してFirstTurretを破壊。MidのTurretを破壊したことによって、更に相手にプレッシャーを与えていきます。
そのままDetFMは敵のJungle内に侵入するも、DetRFがしっかりと対応、1killを与えてしまう。更に、隙を見るかのようにTopのFirstTurretを折り返し、負けじとしがみついていくのはDetRF。
金銭差をつけさせません。
その後、またしても戦闘が起こりそうになるのは、やはりDragon前。
お互いにDragonBuffを1つずつ持っている状況。DetRFとしては、MidのFirstTurretを取られてしまっていることから、このDragon前での集団戦に勝って、DragonBuffとMidのFirstTurretを取り返したいという考えの中、長い睨み合いが続きます。
ですが、このままではDetFMにジリジリと体力を削られてしまうだけ…そう判断したDetRFは一気に仕掛けに出ました!
がしかし、その横からついていくのはDetFM Kazu選手。
不意打ちを食らったDetRFは陣形が乱れてしまい、各個撃破されてしまい、結果的にDetFMが2つ目のDragonBuffを取ることに成功しました。
大事な局面での集団戦で、手痛いアドバンテージをDetFMに与えてしまったDetRFは更に苦しい戦況になっていきます。
さらに、DetRFの7kane選手がBot側にWardを起きに出たところDetFM Yutapon選手と鉢合わせしてしまい、敢え無くDead。7kane選手のDeadにより、BotのFirstTurretも献上し、全てのレーンのFirstTurretを失うこととなってしまいます。ここから跳ね上がるのは至難の業、どうするのか、DetRF!?
時間をまたいでMidのSecondTurretまでDetFMの侵攻を許すも、うまく対応をして一旦返すことに成功。相手がバラバラになったのを見て今度はDetRFがMidのFirstTurretを狙いに行きます。しかし、それを見越すかのようにDetFM BonziN選手は背後から這いよってくる!逃げようとするが、DetFM BonziN選手にFlashを使って距離を縮められ、一番後ろにいた7kane選手ががっちりキャッチされてしまいます。
またしてもバランスが崩れてしまったDetRFはその流れでDetFMに4killを与えてしまい、更には守り抜いてきたMidのSecondTurretを敢え無く明け渡す形に…。
DetRFは窮地に立たされてしまうも、最後まで諦めずにチャンスを狙います。
勝負を決めた集団戦は、DetRF側のMidのInhibitor前。DetRF Awaker選手、7kane選手が飛び込みキャッチをしようとするも、うまく避けられ捕まえることができず。1転して反撃を仕掛けたのはDetFM。装備差で付いたダメージ差にDetRFは手も足も出ず。さらにこの集団戦では、DetFMのADCを務めるYutapon選手が完璧な立ち回りから、敵チーム全員を倒す、見事な”PENTAKILL”を見せ、試合を見ているファンを沸かします。
敵陣奥深くのNexusを守るTurretも全てねじ伏せ、そのまま試合を決めたのはDetFM。
終始安定した試合運びを弟分であるDetRFに見せつけた試合となりました。
勝利したDetFMは、この試合の数日前から、Yutapon選手を除く全選手がゲーミングハウスでの生活を始め、フルタイムプロゲーマーとしての活動を本格的に開始されました。環境の変化にも十分に適応ができていたということでしょうか、非常に安定した試合運びが出来ていたと感じました。
ゲーミングハウスでの活動を開始してから、早くも約一か月が経とうとしています。
今後どのようにFocusMeは進化していくのか、これからも彼らの成長には目が離せません。
そして、悔しい敗北を喫したDetRF。同日に行われたRound6でも、調子が戻らず2連敗という結果となってしまいました。しかし、その後はこの連敗を糧に、先日行われたRound9までの3試合、全勝という成績を残しています。
残す試合は今Seasonあと1試合。
そしてその対戦相手とは、またしてもDetFM!無事リベンジを果たし、Season1優勝の座を手に入れることができるのでしょうか!
兄弟の頂上決戦、再び!
3/14(土)LJL2015 Season1Round10
DetonatioN RabbitFive vs DetonatioN FocusMe
優勝、そしてIWCIへの切符を手にするのは昨年王者DetonatioN FocusMeなのか。
それとも前回リベンジに燃えるDetonatioN RabbitFiveなのか。
乞うご期待ください!
ライター:nogatan [DetonatioN]
編集:DetonatioNスタッフ
LJL2015 SEASON1 プレーオフ観戦会
当日は、e-sports SQUAREにてパブリックビューイング開催されます。
詳細は、LJL公式ページを参照ください!
■日時:2015年3月14日(土)
■場所 e-sports SQUARE AKIHABARA
■参加費:同日行われる初心者交流会の参加者並びに、観戦入場された方は無料
観戦会から参加のお客様は、500円 1ドリンク付
■タイムテーブル
18:00 LJL観戦会 開始
22:00 LJL観戦会 終了